【こんな症例も治りますシリーズ 716】『 猫の便秘が治らない 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、猫の便秘症の腹部レントゲン像です。

■ 画像の左方向が頭で、右方向が尾です。

■ 腹部の中心部に白っぽい部分があると思います。

■ これが、便秘の原因となっている『体内の巨大なウンチの元』です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/kxoDN

 

 

猫 6歳 ミックス猫 オス(未去勢手術)

 

 

【 ウンチが出ない 】とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 詳しくお話をお伺いしてみると、ここ2-3日、トイレには行くけどウンチが出ないとのことでした。

 

 

■ また、食欲も落ちてきているとのことでした。

 

 

■ 腹部を触診してみると、硬い便と思われるものが触知できました。

 

 

■ 腹部のレントゲンを撮影したところ、大腸内に多くの便が残っていました。

 

 

 

 

◆ 温水等で浣腸をしながら、便をかき出す処置を行なったところ、肛門付近にカチカチに硬い便が詰まっていました。

 

 

 

◆ 便をかきだす処置は痛みを伴うのですが、猫ちゃんもかなり頑張ってくれました。

 

 

 

◆◆ 猫ちゃんの便秘の原因はいくつかあります。

 

 

 

・ 水分不足

・ ストレス

・ 運動不足

・ 腸管の機能異常

・ 骨盤疾患

・ 薬

・ 毛玉

 

 

 

 

などさまざまです。

 

 

 

 

■ 今回の猫ちゃんは血液検査で脱水が見られたため、脱水の改善のため皮下点滴による治療を行いました。

 

 

 

■ そして便を柔らかくする内服薬も同時に処方いたしました。

 

 

 

 

■■ 加えて生活面での改善も行うこととしました。

 

 

 

■ まずは水を飲む場所を増やしていただきました。

 

 

■ 多頭飼いの場合、飲み水の数は頭数+1とするのが良いとされています。

■ 設置場所や食器の雰囲気も違うものにするのがオススメです。

 

 

■ ご飯はドライフードのみとのことでしたので、ウェットフードも混ぜていただくこととしました。

 

 

■ また、長毛種の猫ちゃんでしたので、こまめなブラッシングもお願いしました。

 

 

 

 

◆◆ 飼い主様もお忙しい中、通院とお家でのケアを頑張っていただき、今ではすっかり快便に戻ってくれました。

 

 

■ 長期的な猫ちゃんの便秘は、重大な疾患につながる場合もあります。

 

 

 

■ 少しでもおかしいと思ったらお早めにご相談ください。

 

 

 

 

獣医師 木島里衣

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